【聲の形】耳の聞こえない少女への過去の後悔から今を生きる物語

タイトル  聲の形
著者    大今良時
出版社名  講談社
ISBN    9784063949735
既刊    7巻(2014年12月17日発売)
刊行状況  完結
ジャンル  学園×恋愛
おすすめ度 ☆☆☆☆★
ひとこと! いじめを題材とした少し重いけど、あったかい話。

もと店長
もと店長

登場人物それぞれの考えとか立場に優しさを感じたり、偽善を感じたり、とにかく考えさせられることばっかりです。

聲の形の魅力を伝えていく!

こんな人におすすめ!

  • 胸に刺さる話が読みたい!
  • 10巻以内で完結してる話が読みたい!
  • 泣ける話が好き!

泣けて、胸に刺さる、綺麗に完結した漫画といえばこれです!

過去のいじめが今に残る少年少女の話で、短いながらもインパクトのある漫画です!

難しい問題を扱った話ですが、重くも優しいテイストで描かれています。

あらすじ

お前なんかに出会わなきゃよかった。
もう一度、会いたい。

耳の聞こえる少年・石田将也(いしだしょうや)。
耳の聞こえない転校生・西宮硝子(にしみやしょうこ)。
ふたりは運命的な出会いをし、そして、将也は硝子をいじめた。
やがて、教室の犠牲者は硝子から将也へと移っていった。
幾年の時を経て、将也は、 もう一度、硝子に会わなければいけないと強く思うようになっていた。(講談社コミックプラスより)

いじめの加害者であり、被害者にもなった将也が、自分がいじめてしまった耳が聞こえない西宮さんに会いに行くところから現在が始まります。

消えない過去を背負いながら、何とか今を生きていこうとする姿に心を奪われてしまいます。

少し重い話ではありますが、ぜひ最終巻まで読んでほしい作品です。

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典型的な悪ガキの主人公、転校してきた耳の聴こえないヒロイン。
小学生のころってこういうことしちゃうよね…って少し切なくなりながらも、年齢を重ねて大人になっていく主人公。
してきたことの取り返しはつかないけれど、もっと仲良くなりたいと誠実に悩み抜く姿に心打たれます。(Amazonレビューより)

おすすめPoint!

  • 黒い人間味がよく描かれている
  • 今の気持ちと過去の後悔の混ざり具合
  • 主要キャラ以外もよくできてる!

いじめをしっかり描いているだけあってやっぱり重いです。

そして、登場人物の人間味がとてもよくわかります。小学校の担任の先生とか、将也や西宮さんの母親とか、同級生とか。

自己保身だけを考えていたり、正しさだけを突き付けてきたり。心配してくれたり、怒鳴り散らしてくれたり。とにかく、関係性の中で紡がれているだろう人間性が気持ち悪いくらいによく描かれています。

その中で、主人公の性格の形成とか、思考回路からくる行動とかの苦しさが何とも言えない塩梅だなと思います。人をいじめていたのだから、相応の報いがあってしかるべきだけど、主人公にも人生があって。その人生の中で、前を向くために西宮さんに会いたいけど、会いたくない。

そんな気持ちの揺れ動きが細かく描かれていてよくできているなと思います。

映画も見ました。
子どもならではの残酷さ素直さがガンガン伝わってきました。
現実の厳しさを知ることができる作品で大人向けのような気がします。読んでよかった。(Amazonレビューより)

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上手く話せない女の子がそのコンプレックスと何とか向き合っていく話です。単巻。

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ある日のトラウマで話すことができなくなってしまった女の子の話。アニメーションが原作です。

もと店長のひとりごと

小学校の担任がえげつないんですよまじで。
まずいじめを黙認するところから始まります。それでもって、いじめを議題に上げなければいけなくなると生徒に全部押し付ける。自分だって何の対策もしていなかったし、適当にあしらっていたのに。そして今度はいじめてた子がいじめられる。見て見ぬふり。さすがにきついですね。
でも、こういう先生がどっかにはいるんだろうな~と思うと気味が悪いですね。
そう考えると、親になった時に子どもをどこの学校に通わせようとか、この学校はどんな評判なのかなとか気になってしまいますね。親は学校に普段いるわけではないから安心できるところで、勉強させてあげたいですね。・・・とずれてしまいました。
映画館で聲の形を見ました。そのあとにテレビでやっていたものを録画していたものも見ました。何度見ても、やっぱり将也と西宮さんの互いへの気持ちが心地よくて好きです。綺麗にまとまっていましたし。映画の中でだいぶ上位に好きです。君の名はと同時期に上映したことが悔やまれる(両方見に行きました)。
と、終始おすすめしてるのか、してないのかわからないような記事になってしまいましたが、この辺で。

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